バイクのバッテリー上がり完全対策|原因と緊急復活法から交換相場まで

バイクのバッテリー上がり完全対策|原因と緊急復活法から交換相場までに関する主要なデータを分かりやすく解説いたします。

ツーリング先や出先で突然エンジンが始動しなくなった場合、その場で取れるリカバリー策は限られています。バイクの仕様(マニュアル車かオートマチック車か、キャブレター車かフューエルインジェクション=FI車か)に応じて、正しい緊急手順を選択しなければ、電子制御機器を破損させる二次災害につながりかねません。

マニュアル(MT)車で有効な古典的手順がバイクの押しがけです。ただし、完全放電したFI車の場合、燃料ポンプやECU(エンジンコントロールユニット)を起動する最低限の電力が残っていないと、いくら押しがけを行っても燃料が噴射されず始動しません。押しがけを実行する際は、以下のステップを厳守してください。

【安全な押しがけの手順】
1. メインキーを「ON」、キルスイッチを「RUN(走行)」にし、ギアを2速(または3速)に入れる(1速はバックトルクが強すぎて後輪がロックしやすいため厳禁)。
2. クラッチレバーを握った状態で車両を力強く押し、十分な助走スピードをつける。
3. スピードが乗った瞬間にシートへ勢いよく体重(腰)を乗せて後輪にトラクションをかけ、同時にクラッチをスパッとつなぐ。
4. エンジンが爆発を起こしたら即座にクラッチを切り、アクセルをわずかに煽ってアイドリングを安定させる。

一方、押しがけが構造上不可能なスクーター(CVT車)やDCT車、完全放電したFI車で頼りになるのがジャンプスタートです。近年はリチウムイオンを内蔵したモバイルバッテリー型のバイク用ジャンプスターターが広く普及しており、シート下やツーリングバッグに常備するライダーが急増しています。他車やポータブル機器から電気を一時的に供給してもらうバイクのジャンプスタートのつなぎ方には、厳格な接続順序が存在します。

【ジャンプスタートの正しい接続順序(ブースターケーブル)】
1. 【接続1】上がったバイクのバッテリーのプラス(+)端子(赤)に接続。
2. 【接続2】救援車(またはジャンプスターター)のプラス(+)端子(赤)に接続。
3. 【接続3】救援車(またはジャンプスターター)のマイナス(−)端子(黒)に接続。
4. 【接続4】上がったバイクのフレームの未塗装金属部(ボディアース)に接続(※火花による水素ガス引火を防ぐため、上がったバッテリーのマイナス端子直結は避ける)。
5. 救援側の電源を入れ(救援車の場合はエンジンをかけ)、バイクのセルボタンを押して始動。
6. エンジン始動後は、「4→3→2→1」と完全に逆の順序で慎重にケーブルを取り外す。

救援車として四輪車を利用する場合、四輪側のエンジンは必ず停止させた状態で繋いでください。四輪車がアイドリング中に発電する電流・電圧はバイクのバッテリー容量に対して過大であり、バイク側のレギュレーターやECUを焼き切る恐れがあります。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest