鋼の錬金術師あらすじ完全解剖|賢者の石の正体と感動の結末伏線

鋼の錬金術師あらすじ完全解剖|賢者の石の正体と感動の結末伏線の重要ポイントをご紹介します。役立つ情報が満載です。

映像化作品を語る上で避けて通れないのが、制作会社ボンズが手掛けた2つのテレビシリーズにおける大胆な構造の違いです。当時原作が月刊誌連載中であったことから生じたこの分岐は、今なおファンの間で熱く議論されるテーマとなっています。

2003年放送の第1作(通称・無印)は、監督・水島精二氏と脚本・會川昇氏がタッグを組み、物語中盤から完全オリジナルストーリーへ舵を切りました。この世界におけるホムンクルスは「過去に人間が人体錬成に失敗した際に生み出された哀しき残骸」として定義され、生前の記憶に苦悩するウェットな人間ドラマが強調されます。そして何より衝撃的だったのは、真理の扉の先にある世界が「私たちが住む現実の地球(第1次世界大戦前夜のヨーロッパ)」と繋がっていたという結末です。最終的にエドは錬金術のない現実世界へ転移し、劇場版『シャンバラを征く者』においてロケット工学の世界で生きるという、ビターで重厚な文学的終幕を迎えました。

対して、2009年から2010年にかけて放送された『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST(FA)』(入江泰浩監督)は、荒川弘氏の原作コミックスの結末とほぼ同時に完結を迎える形で完全準拠制作されました。ホムンクルスはお父様の感情(切り離された7つの大罪)として描かれ、バトルアクションの爽快感、壮大なお父様との決戦、そしてカタルシスに満ちた大団円までが一気通貫で映像化されています。

ネット上のコミュニティ等では「ダークで鬱屈とした救いのなさを愛するなら2003年版、緻密な伏線回収と王道の熱い少年漫画体験を求めるならFA(原作)」と住み分けられており、同一の出発点を持ちながら全く異なる名作へ昇華された稀有な事例として知られています。

山本 拓海

山本 拓海

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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