せんとくんと何が違う?奈良「しかまろくん」誕生の真相と人気の秘密
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しかまろくんを正しく理解するうえで最初に押さえておくべき事実は、彼の母体が公益社団法人 奈良市観光協会であるという点です。奈良県全体を統括する行政機関ではなく、奈良市エリアの観光振興を担う現場組織のシンボルとして誕生しました。
公式発表資料によると、しかまろくんのプロフィールは以下のように設定されています。
- 名前:しかまろくん
- 誕生日:4月6日(のんびりとした春の日に制定)
- 性別:男の子
- 性格:のんびり屋でおっとりした性格。常ににっこりと微笑んでいる
- 好物:鹿せんべい
- トレードマーク:丸みを帯びた麻呂眉(まろまゆ)と、ふっくらとしたフォルム、優しいタレ目
誕生の経緯には、奈良観光が直面していた歴史的な転換点が深く関わっています。2010年に開催された「平城遷都1300年祭」において、公式マスコットのせんとくんは凄まじいメディア露出を獲得し、累計数千億円規模とも試算される経済波及効果をもたらしました。しかし、イベント終了後の奈良市観光協会内では「日常の観光案内や、家族連れ・修学旅行生が気後れせずに親しめる、親しみやすさを前面に出した独自のアイコンが必要ではないか」という議論が持ち上がります。
そこで2013年5月、同観光協会が長年温めていたデザインをリファインし、公式マスコットとして正式にお披露目されたのがしかまろくんです。過激なギミックや突飛な設定をあえて排し、奈良公園の鹿が本来持つ「無垢な愛らしさ」を極限まで純化させた造形は、登場直後から観光客の心を捉えました。