キャバレーとは?キャバクラとの違いや昭和の歴史・現在の営業実態を解剖

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「キャバレー(Cabaret)」の語源は、フランス語で「居酒屋」「小屋」を意味する言葉に遡ります。19世紀末のフランス・パリで誕生した「ル・シャ・ノワール(黒猫)」や「ムーラン・ルージュ」に代表されるように、酒や料理を楽しみながら、歌、ダンス、寸劇、コメディなどの舞台パフォーマンスを鑑賞する飲食店がその発祥です。当時は芸術家や知識人たちが夜な夜な集い、政治風刺や前衛芸術を語り合う前衛的な文化サロンとしての役割も担っていました。

この大衆演芸酒場が戦前の日本へ輸入され、戦後の復興期から高度経済成長期にかけて独自の進化を遂げたものが「日本型キャバレー」です。ヨーロッパ本来のステージショー要素に加え、「ホステス(女性従業員)が客の隣に座って酒をつぎ、会話でもてなす」という日本独自の接待文化が融合しました。

最盛期のキャバレーは、単なる酒場ではなく「大衆の総合レジャー空間」でした。数十人から数百人を収容する巨大なフロアの中央にステージが構えられ、専属のビッグバンドが生演奏を披露。専属ダンサーによるレビューショーや、当時の一流歌手・コメディアンによる生ライブが繰り広げられる中、客は酒を酌み交わし、時にホステスと手を取り合ってダンスフロアでジルバやワルツを踊る――これが昭和の大人が憧れたキャバレーの本来の姿です。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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