リコリス菓子はなぜまずい?タイヤ味の真相と北欧で愛される秘密
リコリス菓子はなぜまずい?タイヤ味の真相と北欧で愛される秘密についての真相をご紹介します。
日本人がリコリス菓子を初めて口にした際、ほぼ例外なく「まずい」と感じる最大の要因は、マメ科の多年草である甘草(リコリス)に含まれる特有の成分にあります。甘草の根に含まれる「グリチルリチン」は、砂糖の約50倍から80倍とも言われる強い甘味を持ちますが、砂糖のようにスッキリと消える甘さではなく、舌の上に長く残る粘り気のある甘みと、特有の薬草のような苦味・エグみを伴います。
さらに製造過程において、香り付けとして「アニスオイル」や「フェンネル」といったスパイスが調合されます。これらの精油成分が組み合わさることで、日本人にとって親しみのある「駄菓子の甘さ」とは完全にかけ離れた、漢方薬や湿布薬、正露丸を連想させる強烈な芳香が生み出されるのです。
ネット上で頻繁に飛び交う「タイヤ味」という噂の真相には、ドイツの製菓大手ハリボー(HARIBO)社が展開する「シュネッケン(Schnecken)」の存在が深く関係しています。ドイツ語で「カタツムリ」を意味するこの商品は、黒く細長いリコリスグミを自転車や自動車のタイヤのように渦巻き状に巻いた形状をしています。黒い着色(主に植物炭末色素やカラメル色素)、固めのゴムのような噛みごたえ、そして甘草の薬品香が一体となることで、「まるで本物のタイヤを食べているようだ」という強烈な比喩が定着しました。