建築士の年収は本当に高い?一級・二級の格差と1000万超の真相

建築士の年収は本当に高い?一級・二級の格差と1000万超の真相に関する基本知識を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

建築士の年収は「どの資格を持っているか」だけでなく、「どこで働くか」によって完全に序列が決まります。設計を手掛ける代表的な4つの就職先カテゴリーにおける待遇実態を比較検証しました。

就職先・業態平均年収レンジ(一級保持者)給与体系・手当の特徴編集部の見解・実態評価大手スーパーゼネコン
(鹿島・清水・大林・大成・竹中など)900万〜1,300万円高水準の基本給+手厚い賞与(年6〜8ヶ月分)+充実した住宅・家族手当業界最高峰の待遇。30代前半で年収800万円、管理職昇格で1000万円超が確実視される。大手組織設計事務所
(日建設計・日本設計・三菱地所設計など)800万〜1,200万円専門職グレード制。業績連動賞与の割合が高く、高度なBIMスキル等も評価対象デザイン性と高年収を両立可能。入社難易度は極めて高いが安定性と社会的評価は抜群。大手ハウスメーカー
(積水ハウス・大和ハウス・住友林業など)650万〜950万円固定給+設計受注棟数・プランニング提案数に応じたインセンティブ営業設計としての折衝力が給与に跳ね返る。実力次第で若手でも高年収を狙いやすい。アトリエ系設計事務所
(著名建築家主宰・個人事務所)300万〜500万円年俸制または固定給(残業代込みのケースが散見される)、賞与は業績次第作家性や修業を重視する文化が色濃く、労働時間に対する金銭的見返りは最も厳しい。

大手ゼネコンの設計部門は、施工部門とともに会社の利益を牽引するため、全産業を通じても屈指の高年収を誇ります。有価証券報告書のデータを見ても、スーパーゼネコン主要5社の平均年間給与は軒並み1000万円前後をマークしています。

一方、ハウスメーカーにおける建築士の待遇は、顧客との直接対話や契約棟数による成果報酬が組み込まれているのが特徴です。設計力だけでなく営業センスを持つ設計士であれば、30代で800万円プレイヤーになる事例も珍しくありません。

対照的なのが、建築雑誌を飾るような有名アトリエ事務所です。作家性やコンペでの受賞実績という「名誉」が得られる一方、下請け構造の末端に位置することも多く、激務薄給に喘ぐ所員が少なくないという構造的矛盾を抱えています。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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