山下達郎「クリスマス・イブ」とJr東海Cmはなぜ伝説に?驚きの真相
山下達郎「クリスマス・イブ」とJr東海Cmはなぜ伝説に?驚きの真相とはどのようなものなのか? 背景や要点を丁寧に紐解いて紹介します。
CMの爆発的な反響に伴い、山下達郎の「クリスマス・イブ」は前例のないロングヒット路線へと突入しました。1988年版の放映直後からレコード店への問い合わせが殺到し、翌1989年11月に3インチ(8cm)CDシングルとして再リリースされると、発売から6年越しでオリコンシングルチャート第1位を獲得するという快挙を成し遂げました。
本作が打ち立てた記録は、日本の音楽産業においてまさに孤高の領域に達しています。オリコン週間シングルランキングにおける「TOP100入り連続年数」は、1986年から毎年のように更新され続け、2016年には「30年連続」としてギネス世界記録に公式認定されました。その後も記録は途絶えることなく伸び続け、四半世紀どころか約40年にわたってホリデーシーズンのチャートに君臨し続けています。
社会学的な見地から見れば、このCMと楽曲のコンビネーションは、日本人の祝祭観を根本から構造転換させました。1970年代までの日本のクリスマスは、不二家のショートケーキやケンタッキーフライドチキンに代表される「子供と家庭のためのホームパーティー」が主流でした。しかし、このCMが提示した「新幹線に乗って遠距離の恋人に会いに行く」「聖夜を二人だけで過ごす」というナラティブは、バブル期の恋愛至上主義と完全に共鳴し、「クリスマス=恋人たちの聖なる日」という新たな社会通念を決定づけたのです。