「カロリーと体重増加は無関係」最新科学が明かす肥満の新常識
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「熱量さえ抑えれば確実に痩せる」という19世紀以来の熱力学アプローチは、大きな限界を迎えている。医学研究のデータベースであるPubMedを検索すると、従来のカロリー制限法が長期的な肥満治療において極めて低い成功率にとどまっていることを示す論文が山積みだ。カロリーを減らせば減らすほど、身体は基礎代謝を落として省エネモードに入り、強い飢餓感を発生させる。これがリバウンドの科学的背景だ。
サイエンスジャーナリストのゲイリー・トーベス(Gary Taubes)は、著書や数々の論考を通じて「肥満の原因は過剰なカロリー摂取ではなく、ホルモンの異常調節である」と主張し続けてきた。彼の提起した問題意識は、現代の臨床栄養学・予防医学の最前線でも再評価が進んでいる。体重増加の本質はカロリーの足し算ではなく、身体が脂肪を蓄積するようにプログラミングされるプロセスそのものにある。