死にたくなるのはなぜ?消えたい衝動の正体と脳が発するSosの真実
死にたくなるのはなぜ?消えたい衝動の正体と脳が発するSosの真実の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
ネット空間や心ない第三者の発言で頻繁に見られるのが、「死にたいと思うのは本人の心が弱いからだ」「恵まれているのに死にたいなどと言うのは甘えだ」という無理解な言説です。しかし、近年の分子精神医学の研究は、この俗説を真っ向から否定しています。
決定的な要因として挙げられるのが、脳疲労とセロトニン不足です。長期間の過密労働や感情労働、人間関係の摩擦に晒され続けると、精神の安定を司るセロトニンやノルアドレナリンの合成能力が劇的に低下します。脳内の神経伝達物質が枯渇すると、どのような強靭な意志を持った人間であっても、意欲の減退や絶望感を防ぐことは生化学的に不可能です。
さらに最新の研究では、慢性的なストレスによって体内で生成される炎症性サイトカインが血液脳関門を通過し、脳内に軽微な炎症を引き起こしている可能性が指摘されています。つまり、「死にたい」と感じている状態とは、重い肺炎にかかって呼吸が苦しいのと全く同じであり、単なる「気の持ちよう」で解決できる精神論の範疇を完全に超えているのです。