口を開けて寝る原因と病気リスク|喉の痛みや顔の歪みを防ぐ治し方
口を開けて寝る原因と病気リスク|喉の痛みや顔の歪みを防ぐ治し方の概要と注目ポイントを徹底的にカバーしました。
睡眠中に口を開けて寝る原因の根底にあるのは、呼吸器系の物理的な閉塞と、口周りの筋力低下という二重の要因です。「朝起きたら喉が痛い原因」を探る際、風邪の初期症状を疑う人が大半を占めますが、内科を受診しても喉の発赤以外に異常が見当たらないケースが頻発しています。その主犯こそが、睡眠時間を通じて直接冷たく乾燥した外気を吸い込み続ける口呼吸です。
本来、人間の鼻は加湿・加温機能を備えた高性能な空気清浄機の役割を果たしています。鼻腔を通る空気は適度な湿度を含んで気道へ送られますが、口呼吸では口腔内の唾液が一気に蒸発します。唾液に含まれるリゾチームや免疫グロブリン(IgA)といった抗菌物質が失われることで、咽頭粘膜が無防備な状態に晒され、空気中の細菌やウイルスが直接付着して炎症を起こします。
では、なぜ人は睡眠中にわざわざ口を開けてしまうのでしょうか。臨床検査で特定される主な原因は以下の3点に集約されます。
第1に、鼻づまりによる気道抵抗の増大です。アレルギー性鼻炎、花粉症、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、あるいは鼻中隔湾曲症によって鼻腔の通り道が狭くなると、脳は酸素不足を防ぐために緊急避難措置として口を開く指令を出します。特に横臥位(仰向け)になると重力の影響で鼻甲介の血管が鬱血し、立位のときよりも鼻づまりが悪化しやすい性質があります。
第2に、口輪筋や舌筋(ぜっきん)の弛緩と衰えです。日頃から柔らかい食事ばかり好んだり、猫背などの前傾姿勢が常態化していたりすると、口を閉じる筋肉が衰弱します。覚醒時は意識的に口を閉じていられても、入眠して全身の筋緊張が解けた瞬間に下顎が重力で下がり、ぽかんと口が開いてしまいます。
第3に、舌の沈下(低位舌)です。本来、安静時の舌先は上顎の前歯の裏側にある「スポット」と呼ばれる部分に密着しているのが正常です。しかし舌の筋力が低下していると、睡眠中に舌の根元(舌根)が喉の奥へと落ち込み、上気道を塞いでしまいます。狭くなった気道を確保しようと喘ぐ過程で、無意識に開口してしまう悪循環に陥るのです。