善逸柄の正式名称「鱗文」とは?魔除けの歴史と商標登録の真相を解明
善逸柄の正式名称「鱗文」とは?魔除けの歴史と商標登録の真相を解明についての疑問解決ガイドをご紹介します。
鱗文の起源は極めて古く、弥生時代の土器や古墳時代の埴輪、さらには装飾古墳の壁画にもその原型となる三角文様が確認されています。古代の人々にとって、三角形は神秘的な力が宿る図形とみなされていました。
中世以降、鱗文は武家社会から庶民へと広まり、主に2つの強い呪術的・象徴的意味を持つようになります。
第1に「魔除け・厄除け」の力です。蛇や龍の硬い鱗は外敵や悪霊の攻撃を跳ね返す鎧(よろい)と解釈され、身を守る護符として重宝されました。鎌倉幕府の執権を務めた北条氏が、家紋として三つの三角形を組み合わせた「三つ鱗(みつうろこ)」を採用したのも、神仏の加護と武運長久を祈願した故事に由来します。
第2に「脱皮・再生・不老不死」の象徴です。蛇が古い皮を脱ぎ捨てて新しく生まれ変わる習性から、病気平癒や自己変革、厄を落として新たな自分になる願いが込められました。江戸時代の歌舞伎や能楽の舞台(『道成寺』など)でも、女性が執念によって蛇へと変身する場面の衣装には必ず鱗文様が用いられています。
普段は泣き虫で臆病でありながら、極限状態に陥ると眠りの中で覚醒し、脱皮するように圧倒的な強さを発揮する善逸のキャラクター設計において、鱗文はまさに必然の選択だったといえます。