なぜ街宣車は大音量で軍歌を流すのか?知られざる目的と規制の真相

なぜ街宣車は大音量で軍歌を流すのか?知られざる目的と規制の真相について知っておくべき ポイントを厳選して解説いたします。

右翼団体が車両を使った街宣活動を本格化させたのは、戦後の高度経済成長期から冷戦期にかけてのことです。当初は軽トラックや小型車に小型スピーカーを積む質素なスタイルでしたが、1970年代から80年代にかけて組織の資金力が増すにつれ、車両の大型化・重装備化が進みました。

採用される車種には明確な実用性と戦術的意図が隠されています。

最も威圧感を与える大型観光バスや路線バスの払い下げ車両は、多数の活動員を一度に輸送できるだけでなく、車体面積が広いため巨大な文字で政治的主張をペイントできるメリットがあります。投石や突入を防ぐために窓ガラスに金網を張り巡らせ、屋根には高出力のコンプレッションドライバー(大型ホーンスピーカー)やサーチライトを複数設置した構造は、まるで装甲車のような外観を誇ります。

大型バス以外にも、機動性に優れたトヨタ・ランドクルーザーやハイエースなどの四輪駆動車・ワンボックスカーが警護用や先導車として重宝されています。黒や濃紺といった重厚なダークカラーに日の丸や菊の御紋を配したデザインは、相手に無言の威圧感を与える視覚戦略として定着しました。

中村 さくら

中村 さくら

マネー&キャリアエディター

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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