【2026年最新】図面の溶接記号完全攻略!Jis規格と現場の読み方
【2026年最新】図面の溶接記号完全攻略!Jis規格と現場の読み方を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。
溶接記号の基本を押さえた後、最も慎重にチェックしなければならないのが、基線と矢の結合部に付加される補助記号です。特に「全周溶接」と「現場溶接」の2つは、構造物の強度や製造工程計画に決定的な影響を与えます。
1. 全周溶接記号(〇印):
基線と矢の交点に小さな「丸(〇)」が描かれている場合、その継手箇所の外周すべてを一巡して溶接することを指示しています。例えば、丸パイプをベースプレートに立てて溶接する場合や、角パイプの全周を塞いで密閉構造にする場合に用いられます。これを見落として部分溶接(直線部のみなど)で済ませてしまうと、防水性の欠如や応力集中による早期疲労破壊を招きます。
2. 現場溶接記号(旗マーク):
基線と矢の交点から上に向かって「旗(フラッグ)」が立っている記号は、工場内ではなく「製品の据付現場で溶接施工する」ことを意味します。大型構造物や建築鉄骨、プラント配管などは、工場内で完成品まで溶接してしまうとトラック輸送の積載制限(道路交通法や車両制限令)を超えてしまいます。そのため、ブロック単位で工場製作し、現地組み立て時に旗マークの指示箇所を溶接接合します。
もし製造担当者が旗記号を見落として工場内で溶接してしまうと、現地への運搬が不可能になり、溶接部をガス切断・再開先加工するという莫大な手戻り費用と工程遅延が発生します。逆に、現地溶接の指示があるにもかかわらず仮止めすら現場で行えない構造になっているなど、設計段階の配慮不足が露呈するケースも少なくありません。
さらに、溶接ビードの表面仕上げを指定する補助記号も重要です。記号の上に平らな横線を引けば「平らに仕上げる(フラッシュ仕上げ)」、円弧を乗せれば「凸形・凹形に仕上げる」、さらに仕上げ方法として「G(グラインダ仕上げ)」「M(切削加工仕上げ)」といったアルファベットが追記されます。摺動部や他部品との干渉を避ける部位では、これらの補助記号が公差維持の生命線となります。