マーガリンは本当に体に悪い?トランス脂肪酸の真実と2026最新の安全性
マーガリンは本当に体に悪い?トランス脂肪酸の真実と2026最新の安全性の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。
マーガリンが「危険な食品」の代表格として槍玉に挙げられた最大の理由は、製造工程で生成されるトランス脂肪酸にあります。本来、植物油などの不飽和脂肪酸は常温で液体ですが、保存性を高め、バターのように固形化させるために水素を添加する「部分水素添加」という化学処理が行われてきました。この過程で副産物として生まれるのが工業的トランス脂肪酸です。
世界保健機関(WHO)や世界各国の研究機関による疫学調査では、工業的トランス脂肪酸の過剰摂取が血中の悪玉コレステロール(LDL)を増加させ、善玉コレステロール(HDL)を減少させることが判明しました。これにより動脈硬化が進行し、冠動脈性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)の発症リスクを顕著に高めるという強固なエビデンスが確立されたのです。
WHOは2000年代以降、心疾患による死亡を防ぐため、総エネルギー摂取量に占めるトランス脂肪酸の割合を1%未満に抑えるよう勧告を出しました。これが引き金となり、世界的な規制強化と「マーガリン=動脈硬化を招く危険な油」というイメージの定着が進むことになりました。