ハンコ注射とは?9本の針跡の理由とBcgワクチンの最新事情を解説
ハンコ注射とは?9本の針跡の理由とBcgワクチンの最新事情を解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。
かつて昭和から平成初期にかけては、小学校や中学校の定期健診でツベルクリン反応検査を行い、陰性の児童にのみBCGを再接種するシステムが採られていました。しかし、2005年の法改正によって事前検査および小中学校での集団ツベルクリン検査・再接種は全廃されました。
現在の感染症対策は、「結核にかかると重症化しやすい乳幼児期(生後1歳未満)に確実に1回接種を完了させる」という方針に一本化されています。
現場での接種計画においてプロが推奨する判断基準は以下の3点です。
- 最適な接種タイミング:生後2ヶ月から始まるヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎、ロタウイルス、五種混合(DPT-IPV-Hib)などの初期ワクチンラッシュが一段落する生後5ヶ月〜8ヶ月未満に設定するのが最も合理的です。
- 接種部位の厳守:「跡が残ると可哀想だから」と目立たない肩の上部や太ももへの接種を希望する保護者が稀にいますが、上腕外側中央部以外の部位への接種は重いケロイド瘢痕を誘発する危険があるため法令で禁止されています。規定通りの位置に受けることが子どもの肌を守ることにつながります。
- 皮膚トラブルの事前治療:接種部位に重度のアトピー性皮膚炎や湿疹、とびひ(伝染性膿痂疹)がある場合、均一に生菌が入らないばかりか細菌感染を併発する恐れがあります。事前に皮膚症状を治療し、肌の状態を整えてから接種日を迎えることが推奨されます。