Etc取り付けを自分で行う罠と真実!プロが明かす配線と工賃の全貌
Etc取り付けを自分で行う罠と真実!プロが明かす配線と工賃の全貌に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。
それでも自力での取り付けを選ぶ場合、最大の難所となるのが電気系統の接続です。安易なエレクトロタップ(通称:パッチン)による純正ハーネスへの割り込みは接触不良の温床となるため、ヒューズボックスからの分岐が現在のDIYにおける標準手法となっています。
ACC電源と常時電源の厳密な見極め
多くのETC車載器、とりわけ履歴保持機能や音声案内、カード抜き忘れ警告機能を備えたモデルでは、2系統のプラス電源を要求します。ETCヒューズ電源取り出しACC常時の作業において、検電テスターを用いた正確な極性チェックを怠ってはなりません。
ACC(アクセサリー)電源は、キーを一段階回した際やプッシュスタートを1回押した(ブレーキを踏まない状態)に通電するヒューズ(シガーソケットやオーディオ関連)から取得します。一方の常時電源(BATT)は、エンジン停止時でも電気が流れているヒューズ(ハザードランプやルームランプなど)から確保します。テスターをヒューズ接点に当て、通電状態の変化を確実にトレースしなければ、キーを切っても電源が落ちずに暗電流でバッテリー上がりを引き起こしたり、エンジン停止のたびに通過履歴がリセットされたりする原因となります。
「浮いたアース」が引き起こす通電不良の盲点
マイナス極の処理であるETCアース線接続場所ボディアースについても、整備現場で最も初歩的なミスが見受けられるポイントです。車内の金属部分に見えるボルトであっても、ネジ受け部がプラスチックのクリップであったり、車体フレームから浮いていたりする場所ではアースが落ちません。
また、鉄板に直接留まっているボルトであっても、厚い塗装膜や錆が介在していると電気抵抗が増大し、車載器の動作が不安定になります。塗装されていないフレームむき出しのボルトにクワガタ端子を共締めするか、テスターで導通を確かめた強固なグランドポイントを選定することが鉄則です。
シガーソケット自作配線に潜むリスク
「ヒューズボックスを触るのが怖い」という動機から、ETCシガーソケット配線自作に走るケースが散見されます。市販のシガープラグにETCのプラス・マイナス線を結線し、ソケットに挿すだけで運用しようとする手法です。
しかし、これは走行中の微小な振動によってプラグが抜けかけ、電源瞬断を引き起こす極めて危険なアプローチです。料金所ゲート通過の瞬間に振動で接触が途絶えれば、ゲートバーは上がりません。さらに、常時電源を必要とする車載器ではシガー給電だけでは機能が制限される上、車載配線として露出したコードがシフトレバーやペダル操作を妨げる恐れもあり、安全保安基準の観点からも推奨できない危険な抜け道です。