ですます調の反対とは?だ・である調との違いと使い分けの極意
ですます調の反対とは?だ・である調との違いと使い分けの極意の重要なポイントについて、専門知識を取りまとめてご紹介します。
ウェブ上の掲示板などで根強く見られる誤解の一つに、「だ・である調は相手を見下した失礼な文体である」という極端な言説があります。しかし、これは文脈を無視した短絡的な認識に過ぎません。
常体(だ・である調)の本質は、対人関係の上下を表現することではなく、「事実そのものに対して誠実であること」にあります。例えば歴史書や百科事典、科学論文が「〜である」で統一されているのは、読者を見下しているからではなく、事象を私情を挟まず客観的に提示するためです。もしアインシュタインの相対性理論の論文が「〜と考えられますね」「〜なのです」と書かれていれば、理論の普遍性や信憑性は著しく損なわれます。
作文語尾統一において真に避けるべきは、文体そのものではなく「TPOの取り違え」です。読者との関係性を重視する媒体では敬体を用い、論理の客観性を重視する文書では常体を用いるという原則さえ理解していれば、常体を使用すること自体に何ら非礼はありません。
【プロの結論】文体使い分けの判断基準|常体を選ぶべき場面と敬体を守るべき場面
現場の実務において迷いを生じさせないため、文体選択の明確な基準を提示します。自身の執筆目的がどちらに属するかを照合することで、文体ミスを完全に排除することが可能です。
【だ・である調(常体)を選択すべき場面】
・大学や大学院の学術論文、研究レポート、学会発表予稿集
・昇格試験、公務員試験、大学入試などの各種小論文
・契約書、就業規則、利用規約などの法的拘束力を持つ文書
・事実報道を目的とした新聞記事、ニュース解説、専門書
・自己の内省を記録する日記、回顧録、個人の思考メモ
【です・ます調(敬体)を選択すべき場面】
・顧客や取引先に送信する社外ビジネスメール、提案書
・自社サイトの会社概要、広報リリース、採用メッセージ
・不特定多数のユーザーに向けた一般的な解説記事、オウンドメディア
・上司や同僚に提出する日常的な業務報告書(所見欄を含む)
・対話を目的としたプレゼンテーション資料の投影テキスト