生理の血の色が茶色や黒い原因は?見逃せない危険信号と受診目安
生理の血の色が茶色や黒い原因は?見逃せない危険信号と受診目安の疑問点について、専門知識を詳しくお届けします。
ナプキンを取り替える際、ドロッとしたゼリー状やレバーのような血の塊が出てきて驚いた経験を持つ人は多い。そもそもレバー状の血の塊が出る原因は、身体に備わっている凝固防止システムの処理限界を超えてしまうことにある。
通常、剥がれ落ちた子宮内膜と血液は、子宮内で分泌される「プラスミン」という酵素の働きによって液状に溶かされ、サラサラとした状態で体外へ送り出される。しかし、一度に剥がれ落ちる内膜の面積が広すぎたり出血の勢いが強すぎたりすると、酵素の溶解能力が追いつかず、固まったゼリー状のまま体外へ押し出されてしまう。これが血の塊の正体である。
小豆サイズ程度の小さな塊が月経ピーク時に1〜2個混ざる程度であれば過度な心配はいらないが、直径2.5cm(500円玉サイズ)以上の塊が毎周期のように出る場合、子宮筋腫と過多月経の初期症状を疑う必要がある。子宮筋腫が子宮の内側(粘膜下筋腫)にできると、内膜の表面積が広がって経血量が跳ね上がり、激しい塊の排出を伴うようになる。
また、近年20代〜40代で急増している疾患が子宮内膜症である。以下の子宮内膜症のセルフチェック項目に複数該当する場合、単なる月経痛と片付けず専門医の診断を仰ぐべきである。
- 生理痛が年々重くなり、市販の鎮痛薬が規定量では効かなくなってきた
- 月経時以外にも下腹部痛、腰痛、排便痛、あるいは性交時の奥の痛みがある
- 経血に大きなレバー状の塊が混ざり、経血量が以前より明らかに増えている
- 生理が始まると吐き気や立ちくらみ、寝込むほどの倦怠感に襲われる
日本産科婦人科学会の定義によると、経血量の正常値と異常の見分け方における1周期あたりの正常総経血量は「20〜140ml」とされている。計量することは難しいため、「昼用ナプキンが1〜2時間で溢れて漏れる」「夜用ナプキンにタンポンを併用しても就寝中に漏れる」「健康診断で鉄欠乏性貧血を指摘された」という状態は、140mlを超えている過多月経の決定的なサインとなる。