ドラムンベースとは?高速Bpmの引力と世界再燃の真相を徹底解剖
ドラムンベースとは?高速Bpmの引力と世界再燃の真相を徹底解剖の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
ドラムンベースを語る上で避けて通れないのが、「ジャングル(Jungle)」との関係性です。音楽史のアーカイブや現地の証言によると、ドラムンベースの直接のルーツは1991年から1993年頃のイギリス・サウスロンドンで熱狂を生んでいたジャングル・ミュージックにあります。
当時、カリブ系移民が多く暮らすロンドン南部において、レゲエ、ダブ、ダンスホールのサウンドシステム文化と、急速に普及していたサンプラー技術が融合。伝説的ファンクバンド・ザ・ウィンストンズの楽曲『Amen, Brother』(1969年)のドラムソロを切り刻んでループさせた、いわゆる「アーメンブレイク(Amen Break)」をピッチアップして過激に編集したサウンドがジャングルの原点でした。ラガマフィンのMCボーカルやジャマイカ由来のダブ処理が全面に押し出された、極めて生々しく暴力的なエネルギーが特徴でした。
このストリート色の濃いジャングルが、よりハイテクでソリッドなエレクトロニック・ミュージックへと昇華したのが1990年代半ばです。その歴史的転換点となったのが、Goldie(ゴールディ)が1995年に発表した金字塔的アルバム『Timeless』でした。ゴールディは荒削りなサンプリングループを解体し、オーケストレーションやジャズ、ソウルの洗練されたコード進行を融合。この時期を境に、イギリスの音楽シーンでは「ジャングル」という呼称から、ドラムとベースの音響美学を極限まで追求した「ドラムンベース」という呼称へと主流が移り変わっていきました。