人工呼吸器モードの違いを完全解説!換気設定の基本と使い分けの極意
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Q1:自発呼吸が出ているのに高圧アラームが鳴りやまない場合、まず何を確認すべきですか?
A1:最初に行うべきは「患者の直接観察」です。分泌物貯留による気道閉塞、回路の屈曲、チューブの噛み込み、カフ圧の低下がないかを数秒で確認します。これらに異常がない場合、機械の設定(吸気時間やトリガー感度)と患者の呼吸タイミングが合わず「ファイティング」を起こしている可能性が高いため、換気波形を確認しつつ医師や臨床工学技士と速やかに設定調整(PSの付加やトリガー調整など)を行います。胸郭の左右差や急激な血圧低下を伴う場合は、緊張性気胸の合併を直ちに疑わなければなりません。
Q2:看護師国家試験で頻出する「PEEPの副作用」として押さえておくべきポイントは何ですか?
A2:国家試験で最も問われるのは「血圧低下(循環抑制)」と「気道内圧上昇による気胸(気圧外傷)」です。PEEPを負荷すると胸腔内圧が上昇するため、大静脈が圧迫されて心臓への静脈還流量(前負荷)が減少し、結果として心拍出量が低下して血圧が下がります。PEEPを増圧した直後は、経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)の改善だけでなく、血圧測定と心拍数のモニタリングが必須となります。
Q3:なぜSIMVよりもA/CやPSVを優先する施設が増えているのですか?
A3:近年の呼吸器管理エビデンスにおいて、SIMVの強制換気と自発換気の混在が、患者の吸気努力パターンを不安定にし、呼吸仕事量をかえって増大させることが実証されたためです。急性期の呼吸不全にはA/Cで確実に呼吸筋を休眠させ、病態が改善したら速やかに自発呼吸を活かすCPAP/PSVへ移行してSBT(自発呼吸トライアル)を行う方が、人工呼吸器装着期間の短縮と抜管成功率の向上につながると広く認知されています。