ジャムの瓶詰めでカビが生える本当の理由と脱気の正しい手順
ジャムの瓶詰めでカビが生える本当の理由と脱気の正しい手順の要点を丁寧に掘り下げてご紹介します。
保存性を高める工程において、脱気と殺菌の違いを正しく理解しておくことが極めて重要です。殺菌とは熱によって微生物を死滅させる行為を指し、脱気とは容器内の空気を排出して陰圧(準真空)状態を作り出す技術を指します。
煮沸消毒した瓶に熱いジャムを詰めた後、よくレシピ本で指示されるのが「フタをしてすぐに瓶を逆さにする」という動作です。ジャム瓶逆さにする理由は主に2つあります。
1つ目は、ジャム瓶詰め熱いうち(85℃以上)に反転させることで、フタの裏面や上部の空間にジャムの熱を行き渡らせ、フタの内側を熱力学的に殺菌するためです。2つ目は、熱で膨張した瓶内の空気をパッキンのわずかな隙間から逃がし、内部の密閉性を高める補助効果を狙うためです。
ただし、逆さにするだけでは完全な脱気とは言えません。1年以上の保存を目指す場合は、後述する「鍋を使った二次加熱脱気」を併用することが必須条件となります。