賃貸の光ファイバーとは?対応と完備の罠や工事トラブルを徹底解剖
賃貸の光ファイバーとは?対応と完備の罠や工事トラブルを徹底解剖について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。
光ファイバー対応マンションであっても、室内で得られる通信速度は建物の「棟内配線方式」によって劇的な差が生じます。これを知らずに「最大1Gbpsの光回線を契約したのに、実測で50Mbpsしか出ない」と嘆くユーザーは後を絶ちません。マンションタイプの配線方式は主に以下の3つに分かれます。
第1が、共用部から各住戸までをすべて光ファイバーケーブルで結ぶ光配線方式です。通信ロスが極めて少なく、契約通りの最大1Gbps〜10Gbpsのポテンシャルをフルに発揮できます。内見時に壁のモジュラージャック周辺を見て、差込口に「光」や「光コンセントSC」と刻印されたプレートがあれば、その部屋は光配線方式が確立されている証拠です。この「光コンセント確認方法」を押さえておくだけで、入居後の通信ストレスの大半を回避できます。
第2が、築年数の古いマンションに多く残るマンションタイプVDSL方式です。電柱から建物の共用部までは光ファイバーで引き込まれているものの、共用部から各部屋までは築年数当時の「アナログ電話線(メタル線)」を流用して各部屋へ信号を分配します。電話線を利用する技術的制約上、どんなに高速な光回線プランを契約しても、室内での通信速度は理論値で下り最大100Mbpsに制限されます。夜間の利用集中時には実測値が10Mbps以下に落ち込むことも珍しくなく、現代の大容量通信環境としては非常に厳しいスペックと言わざるを得ません。
第3が、共用部に設置したルーターから各部屋へLANケーブルを張り巡らせるLAN配線方式です。壁にあるLANポートにケーブルを直接差し込むだけで通信が可能ですが、建物に埋め込まれているLANケーブルの規格(カテゴリ5など)が古い場合、こちらも最大速度が100Mbpsで頭打ちになるリスクを孕んでいます。