京都を支える国内シェア9割の真実!滋賀・高島扇骨の歴史と現在

京都を支える国内シェア9割の真実!滋賀・高島扇骨の歴史と現在を徹底追究! 読者が気になる トピックの裏側を凝縮して配信します。

扇骨の製造は、竹林から切り出した竹をそのまま削って終わるような単純な作業ではありません。原竹から1本の扇骨が完成するまでには、細かく分けると30以上もの緻密な工程が存在します。大きく分けると「骨挽き(ほねひき)」「削り」「目もみ(親骨の穴あけ)」「磨き」「白竹加工」などがあり、それぞれが独立した専業職人の手によってリレー形式で進められます。

使用される素材の主流は、しなやかで狂いが少ない「真竹」です。これを油抜きし、日光で晒して独特の艶やかな乳白色に仕上げたものを「白竹(しらたけ)」と呼びます。安曇川の職人が手掛ける白竹の美しさは格別で、指先で触れただけでミリ単位以下の厚みのムラを感じ取り、鉋(かんな)一本でミクロン単位の調整を施します。

「扇子は閉じたときにカチリと寸分の狂いもなく揃い、開いた瞬間に心地よいしなりを持たねばならない」――地元で半世紀以上竹に向き合う熟練職人の言葉通り、竹という天然素材の個性を読み切り、均一な工業製品以上の精度に整える技術は、機械化が進んだ現在でも手作業でしか到達できない領域です。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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