箸で啜る和風パスタ元祖!五右衛門が仕掛ける裏技と進化の全貌
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1976年、東京・渋谷の小さな店舗から始まった「洋麺屋五右衛門」。当時の日本では、スパゲッティといえば喫茶店のナポリタンかミートソースが主流であり、イタリア料理としてのパスタはまだ一部の愛好家向けのものだった。そんな時代に創業者が打ち出したコンセプトは、「日本の食文化として楽しむスパゲッティ」という鮮烈なカウンターだった。
本場イタリアから直輸入したデュラムセモリナ100%の乾燥麺を、特注の巨大な五右衛門釜で泳がせるように茹で上げる。たっぷりの湯の中で躍らせた麺は、芯に絶妙なコシを残したアルデンテに仕上がる。その極上の麺を受け止める器として選ばれたのが、佐賀県の伝統工芸である有田焼だ。美しい藍色や赤絵の器に盛り付け、スープを添え、箸で啜る。この一連の体験が、日本人が古来より蕎麦やうどんに抱いてきた愛着と共鳴し、「和風パスタ」という新たなジャンルを決定づけた。