三島由紀夫と美輪明宏の真相|最後の薔薇と黒蜥蜴が語る魂の愛
三島由紀夫と美輪明宏の真相|最後の薔薇と黒蜥蜴が語る魂の愛の基本情報から最新動向までをわかりやすく整理しました。
二人の芸術的共鳴が最も華々しく結実したのが、江戸川乱歩原作・三島由紀夫戯曲による舞台『黒蜥蜴(くろとかげ)』です。1962年の初演、そして1968年の再演において、三島は主人公の美しき女賊・黒蜥蜴役に美輪明宏(当時・丸山明宏)を熱烈に指名しました。
三島は美輪さんについて「美輪君は天上の美と地獄の妖気を兼ね備えた、現世に二人といない生き物だ」と最大級の賛辞を贈り、その妖艶かつ気品に満ちた立ち居振る舞いを絶賛しました。劇中で探偵・明智小五郎と繰り広げる究極の愛の駆け引き、そして美のために命を捨てる黒蜥蜴の姿は、まさに三島由紀夫自身の死生観と耽美主義そのものでした。
1968年には深作欣二監督によって映画化もされ、三島自身が黒蜥蜴に命を奪われる「生きた剥製(人形)の青年」として特別出演し、美輪さんと濃厚なキスシーンを演じたことは伝説となっています。三島にとって美輪明宏は、自らが頭の中で描いた完璧な虚構を、現実の肉体をもって完璧に具現化してくれる唯一無二のミューズだったのです。