フクロウとミミズクの違いは耳だけ?プロが明かす例外と見分けの結論

フクロウとミミズクの違いは耳だけ?プロが明かす例外と見分けの結論の重要なポイントについて、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。

「羽角があればミミズク、なければフクロウ」というルールを覚えたとしても、実際の鳥たちと照らし合わせた瞬間に激しい混乱が生じます。日本国内だけでも、この基本ルールを完全に覆してしまう「例外種」が存在するためです。

その筆頭が、北海道に生息する世界最大級のフクロウ類「シマフクロウ」です。シマフクロウの頭部には、誰が見ても立派で巨大な羽角が存在します。ルールに当てはめれば「シマミミズク」と呼ぶべき姿形ですが、正式な和名は昔から「シマフクロウ(天然記念物)」として定着しています。

さらに逆の現象を起こしているのが、本州から九州の里山や神社の大木に飛来する「アオバズク」です。名前にミミズクを意味する「ズク」冠していながら、頭部には羽角がひとかけらもなく、どこから見てもまん丸なフクロウ頭をしています。古来から青葉が生い茂る初夏にやってくるミミズクとして親しまれてきた歴史から、羽角の有無に関わらずアオバズクと名付けられました。

また、日本最小クラスのミミズクである「コノハズク」(体長約20cm前後)は、声の仏法僧(ブッ・ポウ・ソウ)として古くから日本の文芸を彩ってきました。このように、和名の命名は厳密な形態分類ではなく、鳴き声や伝承、当時の人々の印象によって個別に名付けられたため、今日のような名前の逆転現象が残されているのです。

海外における英語表記の違いに目を向けると、この名前の混乱はさらに浮き彫りになります。英語圏ではフクロウとミミズクを明確に区別する共通単語はなく、原則としてすべて「Owl」と総称されます。羽角を持つミミズク全般を区別したい場合は「Horned Owl(角のあるフクロウ)」、あるいは羽角が細いブラシ状の種を「Screech Owl(小型ミミズク)」と呼ぶなど、形容詞を付与して説明的に表現するのが一般的です。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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