長谷川等伯の生涯と代表作|松林図屏風と狩野永徳との確執の真相
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等伯および長谷川派が遺した代表的建造物・障壁画群は、金碧障壁画の極致から幽玄な水墨画まで幅広い表現力を誇ります。主要作品の概要と現在の所蔵場所を整理したデータは以下の通りです。
作品名所蔵場所・指定区分画風・制作年代美術史的価値・見どころ松林図屏風東京国立博物館(国宝)水墨画・六曲一双
文禄年間(1590年代)日本の水墨画の最高峰。湿潤な大気と木々の奥行きを粗い筆致と余白で表現。楓図壁貼付京都・智積院(国宝)金碧障壁画
文禄元年(1592年)頃祥雲寺の旧障壁画。巨大な楓の幹と鮮やかな紅葉、金箔が織りなす圧倒的生命感。桜図壁貼付
(長谷川久蔵筆)京都・智積院(国宝)金碧障壁画
文禄元年(1592年)頃息子・久蔵の遺作。胡粉を盛り上げた八重桜の花びらが幻想的な美を放つ。枯木猿猴図京都・龍泉庵(重要文化財)水墨画・二幅
慶長年間初期牧谿の猿猴図を巧みに翻案。毛描き(もうびょう)の繊細さと愛らしい表情が特徴。仏涅槃図京都・本法寺(重要文化財)着色・大掛軸
慶長4年(1599年)縦約10mの超巨大仏画。等伯61歳の力作で、自画像や愛息への想いが刻まれる。
永徳の死後、秀吉が夭折した愛児・鶴松の菩提を弔うために建立した祥雲寺の障壁画制作を等伯率いる長谷川派が一括受注しました。現在、京都の智積院に伝わる国宝『楓図』は、等伯が狩野派を実力で圧倒した記念碑的作品です。重厚な巨木を中心に据えながら、足元に咲く草花を瑞々しく描く構成力は、桃山美術の金字塔と称えられています。