昔のマウスはなぜボール入り?木製原型からたどる操作の革命史

昔のマウスはなぜボール入り?木製原型からたどる操作の革命史の背景について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

商業的な大ブレイクをもたらしたのは、Appleを率いていたスティーブ・ジョブズの先見の明だった。1979年にゼロックスPARCを視察したジョブズは、GUIとマウスの組み合わせが持つ未来の可能性に一目で直感的な確信を得た。彼はすぐさま自社のエンジニアチームに対し、一般家庭でも買える安価で信頼性の高いマウスを開発するよう指示を出した。

当時の産業用マウスは300ドル以上し、精密機器ゆえに壊れやすかった。Appleは機構を抜本的に再設計し、ボールの回転を滑らかにする精密スチールの球体を導入、ボタン数を思い切って「1つ」に削ぎ落とした。こうして1984年に発売されたMacintoshは、マウスを標準装備した初の量産型パーソナルコンピューターとして世界中に空前の衝撃を与えた。画面上のアイテムを掴んで動かす「ドラッグ&ドロップ」の快感は、世界中のパーソナルコンピューティングの風景を一変させた。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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