T・レックス「Bang a Gong」改名の真相!英米で題名が違う理由

T・レックス「Bang a Gong」改名の真相!英米で題名が違う理由を詳しくリサーチ! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。

イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国や日本では「Get It On」として広く知られるこの名曲ですが、アメリカ市場では「Bang a Gong (Get It On)」というタイトルでリリースされました。この改題劇の引き金となったのは、純粋な音楽的意図ではなく、当時のアメリカ音楽業界における熾烈なチャート争いとマーケティング戦略でした。

1971年夏、T・レックスが本国イギリスで「Get It On」をリリースして全英シングルチャート1位を獲得したのとほぼ同時期、アメリカではビル・チェイス率いるブラス・ロックバンド「チェイス(Chase)」が、同名異曲のシングル「Get It On(邦題:黒い炎)」を発表していました。チェイスの楽曲は米ビルボード・チャートで最高24位を記録するスマッシュヒットとなっており、全米のラジオ局やレコード店で激しいオンエア合戦が繰り広げられていたのです。

当時T・レックスのアメリカでの配給を担当していたリプリーズ・レコード(Reprise Records)の上層部は、「同じタイトルの曲がチャートに並べば、DJの紹介ミスやレコード購入者の混乱を招き、全米展開で致命的な足枷になる」と判断。サビの象徴的なフレーズである「Bang a gong, get it on」から言葉を拾い上げ、アメリカ市場限定で「Bang a Gong (Get It On)」へと曲名を差し替える決定を下しました。

この戦略は功を奏し、同曲は米ビルボード・Hot 100で最高10位を記録。マーク・ボラン率いるT・レックスにとって、生涯唯一となる全米トップ10ヒットの称号を勝ち取ることになりました。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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