明治神宮御苑の歩き方|清正井の噂の真相と花菖蒲・紅葉の完全案内
今注目を集めている 明治神宮御苑の歩き方|清正井の噂の真相と花菖蒲・紅葉の完全案内について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。
苑内の中腹、南池を見下ろす高台に佇む数寄屋造りの木造建築が「隔雲亭(かくうんてい)」です。明治33年(1900年)、明治天皇のご意向により、日頃多忙を極められていた昭憲皇太后のご休息所として建てられました。
当時の建物は太平洋戦争の空襲(1945年)によって惜しくも焼失してしまいましたが、昭和33年(1958年)に篤志家の支援と国民の寄付によって、当時の図面を忠実に再現する形で再建されました。落ち着いた杮葺(こけらぶき)の屋根と、周囲の深い緑に溶け込む端正な佇まいは、近代和風建築の傑作として高く評価されています。
隔雲亭の縁側から見下ろす「南池」には、清正井から湧き出た澄んだ水が菖蒲田を経て流れ込んでいます。池には初夏から夏にかけてコウホネやスイレンが可憐な花を咲かせ、鯉が優雅に泳ぐ姿が見られます。皇室の歴史と武家屋敷の系譜が交差するこの空間は、ただ歩くだけでは気づきにくい深い文化的価値を秘めています。