街のおもちゃ屋はなぜ激減?大型トイストア二極化の真相と2026年最新事情
街のおもちゃ屋はなぜ激減?大型トイストア二極化の真相と2026年最新事情についての真相をご紹介します。
経済産業省の商業統計や帝国データバンクの調査推移を紐解くと、全国の玩具・子供娯楽品小売店の事業所数は1990年代半ばの約1万2,000店舗から、2020年代半ばには3,000店舗を割り込む水準まで急減しました。かつてどの小学校区にも必ず1軒は存在した「街のおもちゃ屋」が、なぜこれほど短期間で姿を消したのでしょうか。
最大の構造要因は、流通のルール変更と利益構造の歪みにあります。長年都内で個人玩具店を営み、惜しまれつつ暖簾を下ろした元店主は取材に対し、胸中を次のように明かしています。
「ファミコンの時代までは、定価販売で25%前後の粗利がしっかり確保できていた。しかし1990年代後半から量販店の2割引き、3割引きが常態化し、さらにはネット通販が登場した。家庭用ゲーム機本体に至っては仕入れ掛け率が9割を超え、1台売っても数百円の利益しか残らない。そこに少子化と商店街の衰退が重なり、玩具卸の一次問屋自体が次々と倒産・廃業していったことで、仕入れルートそのものが絶たれてしまったのです」
メーカー側もロット単位での直取引を大手チェーンやAmazonなどの巨大プラットフォームへ集中させたため、零細店舗への商品供給は後回しにされました。さらに、玩具の主役がプラモデルや人形から、頻繁にアップデートされるデジタルゲームやトレーディングカードへ移行したことで、在庫リスクと資金繰りの負担に耐えきれなくなった個人店が閉店ラッシュへ追い込まれたのです。