映画『ゆきゆきて、神軍』の衝撃と真相|奥崎謙三が暴いた戦争の暗部
映画『ゆきゆきて、神軍』の衝撃と真相|奥崎謙三が暴いた戦争の暗部を徹底追究! 読者が気になる 重要ポイントを分かりやすく展開します。
映画の展開はドキュメンタリーの枠を遥かに逸脱していきます。遺族が追及の過酷さに耐えかねて同行を拒否すると、奥崎は知人女性を「処刑された兵士の母親代わり」に仕立て上げて元上官宅を訪問するという、狂言めいた手段に打って出ます。
原一男監督のカメラは、奥崎の暴力的な暴走を制止することなく、冷徹に記録し続けます。そして物語は、誰もが予想しなかった最悪の結末へと雪崩れ込みます。
事件の最高責任者である元中隊長・村本政彦への追及が不調に終わると、奥崎は単身で村本宅を急襲。村本本人が不在だったため、応対した村本の長男(当時・銃器店勤務)に対して実弾入りピストルを発砲し重傷を負わせるという殺人未遂事件を引き起こします。映画の終盤には、犯行後に逮捕された奥崎のニュース記事と、拘置所からの手紙が淡々と映し出され、観客は現実と虚構の境界が完全に崩壊した瞬間に立ち会うことになります。