プロが教える紅茶の入れ方の極意|お湯の温度と蒸らし時間の黄金比

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「高級なミネラルウォーターを使えば紅茶は美味しくなる」という考え方は、紅茶においては大きな誤解を生みやすいポイントです。ここでは、水道水とミネラルウォーターの違いがもたらす化学的影響について整理します。

日本国内の水道水は、ほぼ全域で硬度30〜60mg/L程度の軟水です。蛇口から勢いよく注いだ水道水には空気が豊富に含まれており、ジャンピングを促す上で世界最高水準の適性を持ちます。一方、市販のミネラルウォーターは殺菌処理の過程で脱気されていることが多く、ペットボトル内で酸素が不足しているため、沸騰させてもジャンピングが起きにくい性質があります。

また、欧州産の硬水(硬度300mg/L以上)を使用すると、カルシウムやマグネシウムが紅茶のタンニンと結合し、水色が濃く黒ずみ、香りがマスキングされてしまいます。特別なブレンドでない限り、「日本の汲みたて水道水」をケトルで一気に沸かすことが、最も鮮やかな水色と立ち上がるアロマを生み出す秘訣です。

器具に関しても同様です。ティーポットの選び方における最重要項目は「丸み(球体に近い形状)」と「保温性」です。角ばったポットでは対流が阻害され、金属製の薄いポットでは抽出中に湯温が急激に低下してしまいます。丸型の陶磁器(ボーンチャイナや厚手陶器)または耐熱ガラス製ポットを選び、使用前に必ず湯通ししてポットを温めておくことが、温度低下による抽出不良を防ぐ必須手順です。

高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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