魁龍博多本店は本当に臭いのか?どトンコツの真相と店主の哲学
魁龍博多本店は本当に臭いのか?どトンコツの真相と店主の哲学の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
インターネット上のレビューやSNSで魁龍博多本店を検索すると、真っ先に目に入るのが「店に入る前から強烈な豚骨臭がする」「獣臭が凄まじい」という言葉です。しかし、この香りは決して下処理の不備や素材の劣化によるものではありません。むしろその逆であり、一切の雑味をごまかさず豚骨の髄まで抽出し尽くした結果生じる、極限の旨味の結晶なのです。
その味を支えているのが、久留米ラーメンの神髄とされる「呼び戻しスープ」という秘伝の製法です。一般的な博多ラーメン店のように毎日新しいスープをゼロから炊き出す「取り切り」とは異なり、魁龍では創業以来、大釜のスープを決して空にすることなく、減った分だけ新しい豚骨と水を足しながら24時間火を入れ続けています。
仕込みに使われるのは厳選された国産豚の頭骨と背骨のみ。余分な脂や香味野菜などの逃げ道を使わず、巨大な鉄鍋の中で骨が粉々になるまで職人が巨大な櫂棒(かいぼう)で砕き潰します。結果としてスープの底には溶け残った「骨粉」が沈殿し、レンゲですくうとザラリとした舌触りと共に、圧倒的な豚骨のアミノ酸が押し寄せます。換気扇から街へと立ち上る濃厚な香りは、一切の添加物に頼らず骨の髄(ずい)まで溶かし込んだ証拠に他なりません。