「〃」や「仝」の正式名称は?同じを表す記号の入力法とビジネスマナー
「〃」や「仝」の正式名称は?同じを表す記号の入力法とビジネスマナーの真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
日本語の表記において、縦書きと横書きの使い分けは極めて重要です。ここを取り違えると、意図した内容と異なる意味で読者に伝わってしまいます。
「〃(ノノ字点)」は、もともと縦書きの帳簿や表で直上の文字を繰り返すために作られた約物です。そのため、縦書き文書で用いる際には視線の流れ(上から下)に合致し、直感的に「上の項目と同じ」と理解できます。
しかし、現代のオフィスで主流である横書き文書において「〃」を使うと、大きな矛盾が発生します。本来は「上と同じ」を意味する記号が、横書きの文中に入り込むと「左と同じ」なのか「上と同じ」なのか、読み手の視線誘導に迷いが生じるからです。さらに致命的なのが、二重引用符(ダブルクォーテーション「”」)との混同です。
Webフォントやプロポーショナルフォントの環境では、「〃」と「”」が酷似して描画されるケースが少なくありません。引用文や強調を表すつもりで配置した欧文クォーテーションが「直上と同じ」を意味するノノ字点と誤認されたり、その逆の事故が起きたりします。横書きの書類では、安易に「〃」を置くのではなく、明瞭に「同上」と言語化するか、セル内に同一語句を再入力することがアクセシビリティの観点からも推奨されます。