フレーバーとは?味やアロマとの違いから知る風味の正体と業界動向
フレーバーとは?味やアロマとの違いから知る風味の正体と業界動向について押さえておきたい 注意点を分かりやすく解説いたします。
日常会話で混同されやすい「フレーバー」「テイスト」「アロマ」の3語。これらは知覚される器官と伝達ルートによって明確に区別されます。
第一にテイスト(Taste)は、純粋に舌の表面にある味蕾(みらい)という感覚器官で知覚される「基本五味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)」のみを指します。辛味や渋味は味蕾ではなく痛覚や触覚(三叉神経刺激)であるため、厳密な意味でのテイストには含まれません。
第二にアロマ(Aroma)は、食品を口に入れる前に鼻腔から吸い込んで感じる「立ち上る香り(オルソネーザル・アロマ/鼻前性嗅覚)」を指します。淹れたてのコーヒーから立ち上る湯気の香りや、ワイングラスの縁から漂う芳香がこれに該当します。
そして第三のフレーバー(Flavor)は、食品を咀嚼し嚥下する過程で、口内から咽頭を通って鼻腔へと送り込まれる「戻り香(レトロネーザル・アロマ/口腔後性嗅覚)」と舌の「テイスト」、さらには舌触りや温度感が合わさった感覚です。つまり、フレーバーは「テイスト + レトロネーザル・アロマ + 口腔内感覚」の統合体験といえます。