加味逍遙散の効果はいつから?効かない原因と副作用の真相を徹底検証

加味逍遙散の効果はいつから?効かない原因と副作用の真相を徹底検証について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

利用者の間でまことしやかに囁かれるのが、「加味逍遙散を飲んでから太った」という噂の真相です。結論から述べると、加味逍遙散の生薬成分そのものに体脂肪を直接増加させるカロリーや薬理作用は一切含まれていません。それにもかかわらず体重増加を訴える人が後を絶たない背景には、2つの生理的メカニズムが関係しています。

ひとつは、自律神経の安定に伴う食欲中枢の正常化です。極度のイライラや緊張状態(気滞)が続いていた時期は交感神経が過剰に優位となり、胃腸の働きが抑制され、無自覚な拒食状態にあった人が少なくありません。加味逍遙散によって気が巡り副交感神経が適切に働くようになると、低下していた胃腸機能が回復し、食事を美味しく食べられるようになります。これが摂取カロリーの増加につながるケースです。

もうひとつは、決して見過ごしてはならない加味逍遙散の副作用と注意点に関わる現象です。それが「偽アルドステロン症」に伴う体液貯留(むくみ)です。加味逍遙散に含まれる甘草(カンゾウ)の主成分グリチルリチン酸を過剰に摂取すると、体内にナトリウムと水が溜まり、カリウムが排出されます。その初期徴候として、手足のむくみや急激な体重増加(数日で1〜2kgの増加)、血圧上昇、脱力感が現れることがあります。

さらに見逃せないのが、加味逍遙散の飲み合わせと禁忌です。風邪薬や胃腸薬など他の漢方製剤(芍薬甘草湯や葛根湯など)と併用すると、甘草の一日摂取量が上限を超え、偽アルドステロン症のリスクが跳ね上がります。また、利尿剤を服用している高血圧患者も低カリウム血症を誘発しやすいため禁忌に近い慎重投与が求められます。

加えて、配合生薬の山梔子(サンシシ)を5年以上の長期にわたって漫然と服用し続けた場合、大腸の粘膜下静脈にカルシウムが沈着する「腸間膜静脈硬化症」を発症するリスクが厚生労働省からも注意喚起されています。便秘や下痢、腹痛、腹部膨満感が続く場合は速やかに内視鏡検査を受ける必要があります。「漢方だから副作用がなく安全」という過信は捨て去るべきです。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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