つわりで赤ちゃんの性別は判明する?重さや好みの変化と医学的真相

つわりで赤ちゃんの性別は判明する?重さや好みの変化と医学的真相の背景について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

「つわりの重さで赤ちゃんの性別がわかる」という説は、単なる都市伝説と片付けるにはあまりに世界中で広く信じられています。結論から述べると、つわりと性別判定の医学的根拠について、現代の周産期医療では「個々の妊婦の症状から性別を的中させることは不可能」と明確に結論づけられています。

医学的に妊娠初期のつわりを引き起こす主要因は、受精卵が着床した後に胎盤から分泌されるヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)の急激な上昇です。このhCG値の変動に関して、スウェーデンのカロリンスカ研究所が実施した100万人以上の妊婦を対象とした大規模疫学調査などでは、入院治療を要する重症妊娠悪阻(おそ)の妊婦において、わずかに女児を出産した割合が高い(約55.7%)という統計が示されています。女児を妊娠している場合、男児妊娠時よりもhCGの母体血中濃度が統計的に若干高くなる傾向が確認されているためです。

しかし、これはあくまで何十万人という母集団を解析して初めて現れるわずかな有意差に過ぎません。妊婦個人のhCG値やそれに対する嘔吐中枢の感受性、自律神経の反応には劇的な個人差が存在します。女児を妊娠していても全くつわりがない人もいれば、男児妊娠で点滴治療を受けるほど重症化する例も無数に存在するため、妊娠初期のつわり症状と性別の関係を診断基準として臨床応用することは医学上あり得ません。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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