かゆみのない発疹写真で見分ける原因|梅毒・薬疹・紫斑病の受診目安
かゆみのない発疹写真で見分ける原因|梅毒・薬疹・紫斑病の受診目安に関する最新の話題を丁寧に解説いたします。
痛覚も痒みも伴わない皮疹として、医療現場で最も警戒されている代表格が梅毒のバラ疹(写真・臨床例で多発)です。性感染症である梅毒の第2期(感染後およそ数週間〜3か月後)に現れるバラ疹は、体幹を中心に直径1〜2cm前後の淡いピンク色から赤褐色の円形斑が多発します。
最大の特徴は、一般的な発疹が出にくい「手のひら(手掌)」や「足の裏(足底)」にも現れる点(梅毒性乾癬)であり、痒みは自覚されないケースがほとんどです。2020年代以降、日本国内の梅毒報告数は高止まりを続けており、若い世代を中心に「かゆくないから放置していた」結果、感染を広げてしまう事例が問題視されています。
もう一つの重大な原因が薬疹の原因と症状に見られる反応です。風邪薬、鎮痛解熱剤、抗菌薬、あるいは日常的に服用している降圧剤やサプリメントであっても、内服開始から数日から数週間後に全身へアレルギー性の皮疹が出現することがあります。薬疹は痒みを伴うこともありますが、初期段階では無症状のまま微細な紅斑が急速に広がるケースもあり、重症化すると発熱や皮膚剥離を伴う難治性疾患(スティーブンス・ジョンソン症候群など)へ発展する危険性を秘めています。