Jr東海と川崎重工はなぜ決別したのか?取引停止の真相と最新動向

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中国技術供与問題で冷え切っていた両社の関係に、修復不能の決定打を打ち込んだのが、2017年12月11日に発生した「のぞみ34号(N700系)」の台車亀裂インシデントです。東海道・山陽新幹線を直通運転していた博多発東京行きの列車において、走行中に異音や異臭が発生したにもかかわらず走行を継続し、名古屋駅で床下を点検したところ、台車枠に長さ約140ミリ、破断寸前となる深刻な亀裂が見つかりました。

運輸安全委員会が新幹線事故として初となる「重大インシデント」に認定したこのトラブルにおいて、後の調査で衝撃的な製造ミスが明らかになります。台車を製造した川崎重工業兵庫工場(現・川崎車両)において、鋼材の基準厚さ8ミリに対して、底面を削りすぎて最薄部で4.7ミリにまで薄くしていた事実が判明したのです。

公式発表資料によると、川崎重工側の作業員が組み立て時の寸法を合わせるために、図面の指示や作業標準に反して台車枠を削り込んでいました。しかも、この削正作業は社内規定で禁じられていたにもかかわらず、現場では長年にわたり慣習化し、検査記録の改ざんや品質管理体制の形骸化が常態化していたことが浮き彫りとなりました。

「安全は経営のトッププライオリティ」を絶対原則とし、1964年の開業以来「乗客の死亡事故ゼロ」を誇るJR東海にとって、自社の看板列車である東海道新幹線を脱線事故の一歩手前に追い込んだ製造ミスは、絶対に許容できない背信行為でした。この事件を機に、JR東海は川崎重工への新幹線車両発注を完全に凍結する方針を固めました。

石川 優花

石川 優花

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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