漫画『リモート』結末の真相とは?天才の頭脳戦と衝撃の伏線を徹底解説
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本作の最大の推進力となっているのは、なんと言っても原作者・樹林伸(天樹征丸などの別名義でも知られる)が構築した緻密極まるストーリーテリングだ。主人公である氷室光三郎は、類まれなる推理力と洞察力を持ちながら、精神的なトラウマから決して一歩も部屋を出ようとしない。対する木神くるみは、警察官になったばかりの平凡な女性。この極端な二人の物理的距離と、意識の同調が生み出すギャップが、物語に唯一無二のドライブ感を与えている。
安易なアクションに頼らず、声と言葉の指示だけでターゲットを追い詰める緊迫感。樹林伸の手腕は、複雑に入り組んだトリックの種明かしだけでなく、人間の醜い欲望や愛憎劇を極限まで描き切る点にある。文字通り「リモート」で指示を受けながら命がけの現場を生き抜くくるみの成長ドラマとしても、極めて高い完成度を誇る。