足マッサージで死亡事故?血栓を飛ばす危険なNg兆候と最新知見
足マッサージで死亡事故?血栓を飛ばす危険なNg兆候と最新知見について知っておくべき ポイントを分かりやすく解説いたします。
足をもみほぐす心地よい刺激が、なぜ心停止を引き起こすのか。その正体は、一般に「エコノミークラス症候群」として知られる肺動脈塞栓症だ。長時間のフライトや車中泊だけでなく、長時間のデスクワークや脱水状態によっても下肢の太い静脈内には血栓が生じやすい。
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、歩行時の筋肉の収縮によって血液を心臓へ送り返すポンプの役割を果たしている。しかし、そこに形成された血栓が存在する状態で外部から強いマッサージを加えると、血栓が血管壁から剥がれ落ちる。遊離した血の塊は血流に乗って大静脈を駆け上がり、右心房・右心室を通過して、肺へと血液を送り出す肺動脈へと一気に流れ込む。
肺の太い血管が突然塞がれると、体内への酸素供給が完全に遮断される。同時に、血液を送り出せなくなった右心室に急激な負荷がかかり、急性右心不全を引き起こす。マッサージを受けていた患者が施術台の上で突如胸をかきむしり、チアノーゼを起こして倒れるという凄惨な事故は、こうして現実のものとなる。