浄土真宗大谷派と本願寺派の違いとは?作法・仏壇・葬儀の全貌を徹底解説

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大谷派と本願寺派の相違点を理解するには、慶長7年(1602年)に徳川家康が教如上人に寺地を寄進し、本願寺が東西に分立した歴史的経緯を踏まえる必要があります。政治的思惑から二つに分かれた両派ですが、教義の根本である「他力本願」「悪人正機」は共有しつつも、長年の間に儀礼・建築・用語の細部に至るまで独自のアイデンティティが形成されました。

日常の法事や葬儀の場で直面する代表的な違いを客観的データとして整理しました。

項目真宗大谷派(お東)浄土真宗本願寺派(お西)現場での注意点・解説本山(本拠地)真宗本廟(通称:東本願寺・京都市)龍谷山本願寺(通称:西本願寺・京都市)大谷派の正式呼称は「真宗本廟」である点に留意。お焼香の回数2回(額に押しいただかない)1回(額に押しいただかない)両派とも「押しいただく(頭上へ掲げる)」所作は厳禁。お線香のあげ方折って香炉に寝かせる(2本~数本)1本を折って香炉に寝かせる線香を立てる他宗派の所作と混同しないことが鉄則。仏壇の柱・屋根柱は黒漆塗り/屋根は二重破風(御坊造り)柱は金箔押し/屋根は一重破風(宮殿造り)大谷派の仏壇は黒漆と金箔のコントラストが際立つ。具足(仏具の配置)三具足・五具足、鶴亀の燭台を使用宣徳色(黒ずんだ色)の具足、広口の燭台大谷派は真鍮磨きの鶴亀燭台(亀の上に鶴が乗る)が象徴的。法名の表記規則男女ともに「釋〇〇」(釋尼を用いない)男性「釋〇〇」/女性「釋尼〇〇」も慣習上残る大谷派宗制改定により女性への「尼」付けは原則廃止。門徒数・寺院数寺院数:約8,500カ寺/門徒数:約550万人寺院数:約10,000カ寺/門徒数:約700万人文化庁『宗教年鑑』に基づく公表統計データ。

両派は外観的な差異を誇示するために異なったのではなく、江戸時代以降の分派活動の中で、それぞれの教学的解釈や儀式秩序を厳密に体系化した結果として現在の様式に落ち着きました。どちらが正統という優劣はなく、双方が親鸞聖人の法灯を継承する対等な宗派です。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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