グランドピアノとアップライトの違い!構造・表現力と最新の価格相場

グランドピアノとアップライトの違い!構造・表現力と最新の価格相場にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。

グランドピアノとアップライトピアノの演奏体験を根底から分ける要因が、アクション構造の違いです。グランドピアノは弦とアクションが床面に対して水平に配置されており、鍵盤を叩いたハンマーは自重(重力)によって自然に元の位置へと戻ります。この機構には「レペティションレバー」と呼ばれる特殊なパーツが組み込まれており、鍵盤を完全に上まで戻さなくても次の打弦が可能です。

これに対し、アップライトピアノは限られた空間に収めるため弦とアクションが垂直に配置されています。ハンマーを元の位置に戻すためにスプリング(バネ)の力を借りる構造となっており、一度鍵盤を一番上まで戻さなければ次の音を発音できません。

この機構の差は、連打性能比較において極めて顕著な数値となって現れます。

・グランドピアノ:1秒間に約14回の高速連打が可能
・アップライトピアノ:1秒間に約7回の連打が限界

約2倍に及ぶ打弦速度の差は、トリルや同音連打のスムーズさだけでなく、タッチ感と表現力の幅広さに直結します。グランドピアノは鍵盤の支点から指先までの距離(鍵盤長)が長く設計されているため、鍵盤の手前を弾いても奥を弾いても均一な力加減でコントロールできます。極限のピアニッシモから重厚なフォルティッシモまで、演奏者の指先の微細なニュアンスを余すところなく音に変換できる理由は、この物理構造にあります。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest