なぜ軽井沢に?世界のシャーロック・ホームズ像に隠された歴史と聖地ガイド

なぜ軽井沢に?世界のシャーロック・ホームズ像に隠された歴史と聖地ガイドについての最新情報をご紹介します。

長野県軽井沢町の西部、かつて中山道の宿場町として栄えた追分宿の静閑な木立の中に、インバネスコートを羽織りパイプを手にしたシャーロック・ホームズ像が静かに佇んでいます。一見すると英国情緒とは結びつきにくい信州の旧宿場町にこの像が建てられた背景には、新潮文庫版のホームズ全集を手掛けた翻訳家・延原謙(のぶはら けん)の存在がありました。

延原謙は、アーサー・コナン・ドイルが遺したホームズシリーズの全60作品(長編4作・短編56作)を、日本人として初めて一人で完訳した人物です。彼が翻訳作業の拠点として愛し、晩年を過ごした山荘が追分宿にあったことから、この地が日本のホームズ文学における極めて重要な拠点となりました。

1988年、ホームズ初登場作品『緋色の研究』発表100周年を記念し、日本シャーロック・ホームズ・クラブの会員や有志、地元関係者の熱心な尽力によってこの銅像が建立されました。彫刻家・吉野毅氏の手によって制作されたブロンズ像は、思索にふける名探偵の鋭い眼差しと気品を見事に捉えており、台座には延原謙の偉業を後世に伝える銘板が刻まれています。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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