面心立方格子の配位数が「12」になる本当の理由と充填率を完全解説
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Q1:面心立方格子の「頂点にある1個の原子」から見た配位数も12になりますか?
A1:はい、完全に「12」になります。結晶構造は空間全体で周期的な対称性を持っているため、面心にある原子から数えても、頂点にある原子から数えても配位数は全く同じ12になります。頂点原子を中心として周囲の8つの単位格子を組み合わせると、接する面心原子が各平面上で4個ずつ、計12個接していることが確認できます。
Q2:体心立方格子と面心立方格子で、なぜ配位数が異なるのですか?
A2:原子の詰め込まれ方(パッキングの幾何配置)が異なるためです。体心立方格子は立方体の中心に1個、8隅に頂点原子を配置するため配位数は8になります。一方、面心立方格子は球を最密(隙間が最も少なくなる状態)に並べているため、1つの球の周りにより多くの球(最大数である12個)が直接接触できる構造になっています。
Q3:NaCl(塩化ナトリウム)型結晶の配位数が「6」になるのはなぜですか?
A3:$\text{Na}^+$ と $\text{Cl}^-$ の異符号イオン同士が引き合うイオン結晶では、「陽イオンに着目したときに接している陰イオンの数」を配位数と定義するためです。$\text{Cl}^-$ が面心立方格子の配置をとり、その隙間(八面体間隙)に $\text{Na}^+$ が入り込むため、前後・左右・上下の6方向で接触し、配位数は6となります。単体金属の面心立方格子(配位数12)と混同しないよう注意が必要です。