167個の灯火に息を呑む小樽・北一硝子三号館の魔力と穴場巡り術
167個の灯火に息を呑む小樽・北一硝子三号館の魔力と穴場巡り術の全体像を詳しく解説してご紹介します。
館内最大のハイライトといえば、かつての倉庫空間を大胆に活用したカフェ「北一ホール」だ。ここでは電気照明を一切使わず、天井から吊り下げられたシャンデリアとテーブルランプ、合わせて167個の石油ランプの灯りだけで営業している。この幻想空間を真に味わい尽くすなら、午前8時45分の開店直後を絶対に逃してはならない。
オープンと同時に行われるのが、スタッフの手作業による点灯作業だ。天井から大きなシャンデリアが手動の滑車でゆっくりと手元まで降ろされ、ガラスのホヤを一つずつ外してマッチの火を灯していく。カチッ、ボッ、と静かなホールに擦れる音と炎が立ち上る音が響き、167の光が揃うと、再びシャンデリアが厳かに天井へと引き上げられる。この約20分間の儀式が終わる頃には、空間全体が温かなオレンジ色の光海に変わる。トリップアドバイザーなどの口コミでも絶賛されるこの瞬間は、朝一番に訪れた者だけに許された特別な幕開けだ。