色彩で鮮烈に蘇る大正・昭和!戦前カラー写真が明かす街と暮らし
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1900年代初頭、フランスの大富豪アルベール・カーンが提唱した「地球映像資料館」構想は、写真史における最大の金字塔だ。彼は世界中に撮影隊を派遣し、創生期のカラー写真技法であるオートクローム写真を用いて各国の情景を記録させた。そのレンズは、他ならぬ明治末期から大正期の日本へも向けられていた。
ガラスプレート上にジャガイモの澱粉粒を塗り、三原色フィルターとして機能させるオートクローム写真。独特の柔らかな発色と粒状感は、絵画のような叙情性を帯びつつも、当時の空調や太陽光のニュアンスをそのまま閉じ込めている。彼が残した膨大なプレートは、人工的な着色とは全く異なる「当時本物の色彩」を今日に伝える一級の歴史的資料だ。