小嶋陽菜ブランドの年商と買収劇の真相|なぜハーリップトゥは売れるのか

今注目を集めている 小嶋陽菜ブランドの年商と買収劇の真相|なぜハーリップトゥは売れるのかについて、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

2024年6月、アパレル界およびスタートアップ界隈を揺るがすビッグニュースが駆け巡りました。若者向けストリートブランドを展開し、ZOZO傘下から最短上場を果たした株式会社yutoriが、株式会社heart relationの株式51%を約17億円で取得し子会社化したのです。

この発表直後、SNSや掲示板では「小嶋陽菜がブランドを手放したのではないか」「金銭目的のイグジット(売却)か」といった短絡的な憶測が飛び交いました。しかし、開示資料と両社の会見、関係者の証言を丹念に追うと、まったく異なる実態が浮かび上がってきます。

今回のディールは、事業を売り払って立ち去る「撤退」ではなく、ブランドを次のステージへと飛躍させるための「戦略的資本提携」です。売却理由の背景には、heart relationが年商30億円規模に達したことで直面した「組織規模の壁」がありました。

売上数十億円規模を超えると、国内外の物流網再構築、サプライチェーンの高度化、基幹システムの刷新、労務・法務体制の強化など、クリエイティブ以外のバックオフィス負担が急激に重くなります。小嶋陽菜氏および創業メンバーは、インフラ基盤の強化を上場企業であるyutoriの知見に委ねる道を選択しました。yutori代表の片石貴展氏も「小嶋さんのクリエイティブを最大化させるためのインフラ支援」を明言しています。

買収後も小嶋陽菜氏はCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)として留任し、株式の49%側を実質的に掌握。ブランドの指揮権、デザイン決定権、世界観のコントロールは引き続き小嶋氏の手中にあります。経営資源を外部から取り込み、自らはクリエイティブとブランド価値の向上に専念する——まさに現代的でスマートな経営判断であったと言えます。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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