三島由紀夫賞の全貌!芥川賞との違いや歴代受賞作と激論の真相

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三島由紀夫賞歴代受賞作を振り返ると、その顔ぶれは現代日本文学の革新者たちのポートフォリオそのものです。第1回(1988年)の高橋源一郎『優雅で感傷的な日本野球』の受賞からして、従来のリアリズム小説に対する鮮烈な宣戦布告でした。

1990年代から2000年代にかけては、町田康『くっすん大黒』(第10回)、阿部和重『無情の世界』(第17回)、古川日出男『アラビアの夜の種族』(第15回)、舞城王太郎『阿修羅ガール』(第16回)など、語りのリズムを極限まで加速させた作家たちが受賞の栄誉を手にしました。当時の文芸批評界では「言葉の解体」「ゼロ年代文学の胎動」としてセンセーショナルに取り上げられ、これら三島由紀夫賞歴代受賞者の多くが、後に野間文芸新人賞や芥川賞、さらには谷崎潤一郎賞へと登りつめています。

また、古谷田奈月『無限の玄』(第31回)や柴崎友香『しろいろの街の、その骨の体温の』(第20回)のように、都市空間やジェンダーの深層を透徹したまなざしで切り裂く名作も数多く輩出。大衆迎合を頑なに拒み、文体の強度のみを競わせる姿勢こそが、三島賞の揺るぎないブランドを形成してきました。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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